農水省は飼料生産を畜産農家から請け負うコントラクター(農作業受託組織)への支援を強化する。2023年産で飼料の作付けや稲わらの収集を増やした面積に対し、10アール当たり1万2000円を助成する措置を新設。飼料を購入する農家側と、5年以上の契約を結ぶことなどを要件とする。コントラクターによる安定供給を広げ、飼料自給率の向上を図る。
交付業務を担う組織を公募中で、助成の申請受け付けが始まるのは、2月以降となる見込み
畜産農家はいま未曽有の危機に直面しています。飼料代が2年前と比べ47%、肥料代が45%、光熱動力費が28%値上がりするなど生産費の急騰の一方で畜産物価格は低迷し、経営は悪化の一途です。
2022年4月末から10月末までに酪農家は約400戸(3・4%)減少しており、年末に資金繰りがつかず、倒産・廃業が加速すると懸念されます。すでに自殺者も出ています。
この支援策を活用し、一人でも多くの酪農・畜産農家が守られることを祈るばかりです。