冷凍野菜の2022年の輸入量が114万7729トンとなり、過去最多を更新したことが、財務省の貿易統計で分かった。1キロ当たりの価格は前年比29%高の246円でコスト上昇が顕著だが、冷凍食品の消費増で需要が高まり、数量も同7%増えた。ブロッコリーなど、生鮮の輸入量が減る一方で冷凍が伸びる野菜もある。国産野菜がシェアを獲得する余地は大きい。
また、輸入量が過去最多となる一方、価格上昇も顕著だった。日本が買い負けるような状況も起きている。冷凍食品の製造業者は「日本より高く売れる国に販路を切り替える動きもある」と指摘。他国との競争上、仕入れ価格は高止まりし、安定調達のコストやリスクが増すとみて、国産供給の充実に期待を寄せる。