農水省は1日、温室効果ガスの排出削減量を国が認証する「J―クレジット制度」で、水稲栽培での中干しを延ばす取り組みを追加すると発表した。今年産の作付け分から、中干し期間を7日間以上延長した場合を対象とする。たん水時に土壌から多く発生するメタンの排出量を減らす取り組みを評価し、農家の新たな収入源にしたい考えだ。
同制度は、事業者の温室効果ガス削減量を「クレジット」として認証する。クレジットは他の事業者に販売できる。価格は購入先の企業との交渉で決まる。
認証には、中干し日数などの記録が必要。記録がない農家は、今後2年間記録を集めた後、3年目から参画できる。