4月、農業物価指数 飼料、肥料 高騰続く 秋肥下げ反映は今後

農水省は4月の「農業物価指数」をまとめた。2020年の価格を100とした指数で生産資材全体は122・3となり、前月比0・2%、前年同月比で7・4%それぞれ上昇。肥料は前年同月比で38%上昇し155・3、飼料は同12・8%上昇し147・3と高止まりが続く。肥料ではJA全農が秋肥の価格引き下げを決めたが、それが指数に現れるのは今後になる見通しだ。

農産物の指数は106・3で同3・6%上昇した。一方で上昇率は生産資材に及ばす、生産コストの上昇分を価格に十分転嫁できていない状況が浮かぶ。

 肥料は前月比では0・1%上昇した。高度化成は前年同月比47・4%上昇し170・7、尿素は同82%上昇し222・9。JA全農は6~10月に供給する秋肥の価格を、基準銘柄の高度化成肥料で前期(春肥)から28%下げると発表している。

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